ランニングコストは?

ニュース解説:米アップルのスパコンは「話半分」に。構築時にかかった人件費を考慮すると、ある程度高くなるのは記事中の指摘の通り。でも、ランニングコストを計算に入れてないのがこの記事の落とし穴。G5ってのはItaniumと比較して消費電力が少ないこと、管理するコストが安い(Appleが社内システムを管理するために配置している人数は、通常の半分〜4分の1だとか)ことの方が、数年間の運用での差が大きいはず。提灯記事か?

記事中にある「人件費数百時間」を最大で1,000時間で見積もるとすると、6.25人月ぐらい。1人月100万としても1,000万円いきません。350億円かかったと言われるEarth Simulatorの価格と比較したら、考慮する必要のない数字です。
電力については、アメリカより日本の方が高いのですが、料金単価×契約電力×(185-力率)/100という東京電力の業務用電力の計算式に当てはめると、7.5A(0.75kw)を消費するG5 2GHz Dualの場合1,100台で825kwとなるので、1560円×825kw×(185-90)/100(力率は良さそうなので、90を採用)ですから、基本料金は月々120万ぐらいですかね。これに、電力量料金が必要になるので、825kw×24時間×30日×11円(夏季以外)とすると、約650万円になります。つまり、月々800万円弱の電気代がかかります。Itaniumだったらこの2.5倍ぐらいです(笑)。これを3年運用してみましょう。G5とItaniumの差額は電気代だけで8億円ですね。この計算、全然自信は無いですけど(笑)。

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