Fri. 2001.07.20

Mac

ずっと気になっていたHDの問題。うちのG4/400はAGPになった初代のG4/400で、定価が298,000円でした。ドライブはWestern Digital社のWD200BAという20GBのもの。これに対して会社のG4/400はAGPの2代目で、定価が198,000円、Quantum社のFireBallの10GB。ところが、いくつかのソフトで明らかに会社の方が速いんです。顕著なのは、ARENA Internet Mailerで読み終わったメールを消去する処理。サイズの小さなファイルを大量に処理する、典型的なI.O.バウンドの処理なんですが、自宅だとこれが遅い…。

そこで色々調べた結果、今はあるんですねぇ、安いMac用のRAIDカード。買ってきたのはACARD社のAHARD ATA RAID 66。15,800円でした。ストライピングするHDは同じメーカの同じ型番の方が良いのですが、とりあえず1台だけ、QuantumのAS-20000Aを買ってきました。

手前のIDEケーブル2本が出ているのがRAID CARD。

B’s Bench3.0によるベンチマークは、Writeで平均45MB/s、Readで平均60MB/sなので、ATA66バスでこれだけいけばコストパフォーマンスは非常に高いと言えるのでは? 小さいファイルをランダムアクセスする速度も大幅に向上しているので、ARENAのファイル消去などが一瞬で終わるようになりました。

HDの速度が体感速度に与える影響は非常に大きい上、CPUやメモリと比較すると、最も速度が向上していないデバイスなんで、RAIDを組むのが最も安く効果が大きいのでは?

AGP:Accelerated Graphics Port。Intel社の策定した規格で、バス幅64bit、クロック66MHzのVideoカード用バス。

I.O.バウンド:Input Outputバウンド。HDとメモリ間のデータ転送など、入出力に関わる処理のこと。反対にSETI@homeはCPUバウンドが大きい処理といえます。

RAID:Redundant Arrays of Inexpensive Disks。ディスク・アレイ。次の3つが代表的。

  • RAID0:2台のHDにRead/Write処理を分散させ、処理を高速化するストライピング。HDの稼働率をa, bとすると、ストライピングの稼働率はa×bになる(低下)。
  • RAID1:2台のHDに同じデータを書き込み、データを冗長化するミラーリング。ミラーリングの稼働率は1 – (1 – a)×(1 – b)になる(上昇)。
  • RAID5:複数台のHDのセクタをインターリーブし、多数のヘッドとドライブを持つ1台のドライブのように動作する。冗長化のためにパリティを記録するためだけのドライブが必要。
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