RHEL5の概要 3

Red Hat

シンガポールに出張している間の14日(日本時間15日)にリリースされました。既にあちこちのメディアにある程度内容が出てますが、製品概要を少しばかりまとめました。

RHEL4までは、サーバ向けとしてASとES、クライアント向けとしてWSとDesktopの4製品があったわけですが、これがServerとClientという2製品にまとまりました。今回はServerから紹介します。

まず、従来のESは”Red Hat Enterprise Linux 5″となりました。CPU数(ソケット数)が2個までという制限は従来と変わりませんが、メモリ上限が無くなり、XenによるゲストOSインスタンスが4つまでサポート対象となります。
次にASは”Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform”となります。CPU数及びメモリ上限、XenによるゲストOSインスタンスのいずれにも制限がありません。また、従来レイヤード製品として提供されていたGFS/CSが統合されますが、GAリリース時点ではRHNのチャネルには統合されていません。近々利用できるようになるようです。

RHNのチャネルから見ると、このようになっています。

現時点では、Advanced Platform用のGFS(Cluster Storage)とCS(Cluster)はサブチャネルには追加されておらず、Virtualizationサブチャネルが追加されているのが分かります。ここには、XenのパッケージやXenのドキュメント(日本語版もあります)が含まれます。

RHEL4までのextrasサブチャネルは名称がSupplementaryサブチャネルとなっており、従来のプロプライエタリあるいはオープンソースではないバイナリパッケージが保持されます。FasTrackはRHEL4の途中で追加されたバグフィックス(RHBA/RHSAエラータ)の先取りが可能なサブチャネルで、次のUpdate(RHEL4U5はRHEL4.5、RHEL5U1はRHEL5.1と呼ばれるようになります)を待たずに利用することが可能です。

RHNのProvisioningモジュールを利用するためのNetwork Toolsサブチャネルと、IHV(Independent Hardware Vendor・ハードウェアベンダ)向けのHardware Certificationサブチャネルは通常は表示されないものです。

インストールメディアキットから見ると、RHEL4までの/RedHat/RPMS/ディレクトリは/Server/ディレクトリに変更されました。Virtualizationに関連するxenなどのパッケージは/VT/ディレクトリに、Cluster Suite関連は/Cluster/ディレクトリ、GFS関連は/ClusterStorage/ディレクトリに格納されています。

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