IT分野の記者はレベルが低すぎる。自戒も込めて言うならば、ITの現場にいる人間もレベルが低すぎる。上流も下流も違った意味でレベルが低いことが多い。
古くからの企業のマネジメント層は本質的にITを理解出来ていない。ITによって何が出来るのか、つまり会社にとってどのように役立てることが出来るのかが分かっていないから、どこにコストをかけるべきかが分かっていない。もちろんITに限らず上層部の決断力というものは常に必要で、判断が遅れることで大きなコストが発生することもあるので、そんな上層部を抱えていれば「決断出来ない」+「IT音痴」という二重苦に悩まされることになる。
一方下流はというと、10年前とさほど変わらぬ考え方のままぬくぬくとやっている現場が多い。Microsoftの下請けやってんじゃねーよ、みたいなSIerが山ほどある。本当の技術力というのはシステムがどのように動作するのかという本質を理解して初めて体得出来るものだと思うのだけれど、ブラックボックス化されたものを一通りつなげて「出来ました!」とか言っちゃってる。ソースコードを見たりスニッファでパケットをのぞいたり、そういったことが本当の実力につながると思うのだけど。
だから「IT分野の記者」さんがこれだけの問題意識を持っていることは見習うべきだなと感じたわけだ。
とはいいつつ、自分もアセンブラが分からないので、近頃やばいなと思ったりしているんだけどね(^^ゞ