だまされるよねぇ

松下、洗浄力と省エネ性能をアップした”ななめドラム”洗濯乾燥機。松下のこの機種がそうだという話ではないので誤解なきよう。

以前洗濯機を解体した記事を書いたんだが、この3連休にもばらしたし、春先にも確かばらしたので、都合3回ばらした。んで、職場の同僚とこの話をしたんだけれど、みんな洗濯機がかび臭いと思ってる。斜めドラム式でもだ。

それで結論に至った。やはりメーカーは消費者の本当の利益なんて考えてない。だって、カビが生えないようにとか色々言っているけれど、先にばらした時の写真を見ると一目瞭然、うちの洗濯機はドラムの底にカビが生えるように設計されている。強度が云々とか射出成形時の型が云々とかいう言い訳はあるんだろうが、メーカー間で「カビが生える洗濯機カルテル」を結んでいるとしか思えない。

だって、そうでしょう。洗濯機の需要ってきっと、

  • 家族が増えて洗濯物の量も増えた
  • 独立(就職とか進学とか)したので必要になった
  • かび臭くなったので

という他に、そうそう故障によって買い換え需要が発生すると思えない構造のシンプルさ。制御基盤は一枚だし、サイズの割に部品点数も少ない。

こういった欺瞞は掃除機の際にも感じたけれど、結局は利益追求団体の作るものはこういうものなんだなと。

いっそのこと、家電のオープンソース設計書ソリューションというのを作ったらどうだろう。きっと大手メーカーを退職した人や、自分の職場で行われている欺瞞に憤っている人とか、設計が出来るに違いない。ソフトウェアと違って、工業製品は設計書と完成品の誤差が少ないので、一定の技術力があればどこでも作れるんじゃないかと。いや、そんなに甘いもんじゃないかもしれないんですけど、本当に欲しいものを作ってくれるなら、俺は倍の値段でも買うよ?

高機能・新機能で売ろうとするんじゃなくて、基本性能、掃除機ならちゃんと吸う、洗濯機ならカビを生やさずに洗える、といったところを詰めないと、新規需要が減る経済状況では継続可能な事業となり得ないんじゃないかなぁ。