auの3012CAで撮影した画像には位置情報を書き込むことが出来ます。これは、Exif2.1規格に則ったGPSIFDというファイル形式で記録されているのですが、GPS携帯じゃないと読みとれない、もしくは読みとった情報を利用できないので、PCあてにメールに添付して送っても役に立たないわけです。実はPhotoshopには「ファイルの情報」の中でExifを表示する機能がありますが、これもauの独自のタグに1箇所対応できていません。独自のタグというのは位置算出モードに関するもので、3012CAの場合、(1)GPS-FIX (2)HYBRID-FIX (3)AFLT-FIXの3つがあります。で、そんな情報を捨て置くのはもったいないので、ソフトを書きました。au Exif Readerです。3012CAをお持ちの皆さん、お友達に教えてあげてください。
Exif2.1:デジカメの多くがこのJPEG互換のファイルフォーマットを用いてます。仕様はJEIDA(日本電子工業振興協会)というところが策定してます(振興協会といっておきながらHPが無いってどういうこと?)。ドキュメントはPIMAのサイトで公開されています。
GPSIFD:Groval Positioning System Image File Directory。GPSのデータを記録するためのExif規格です。
位置算出モード:CDMA(Code Devision Multiple Access・符号分割多重アクセス)とGPSを組み合わせた位置算出方式がgpsOneです。CDMAは複数の地上基地局からの電波を利用して音声をやりとりしているので必然的に測位(三角測量の要領)が可能ですが、PHSほどアンテナが立っているわけでは無いので精度がいまいち。誤差が100~200mくらいになります。対するGPSはアメリカの方針転換でジャミング精度が下がった(100->30m)ので、屋外ではGPS(GPS-FIX)、屋内ではCDMA(AFLT-FIX)、GPSの衛星が1つでも受信できれば(地球上のどこにいても3つ受信できるように衛星が配置されてます)GPSで補正する(HYBRID-FIX)のが、gpsOne方式です。
AFLT:Advanced Forward Link Trilateration。cdmaOneの基地局はGPS衛星に同期しているので、正確な測位が可能です。