クラウドでグリッド

レッドハット、「Red Hat Enterprise MRG V1」を正式発表。デモの例にもあるように、自社で持つリソースを有効活用するというモデルだけでなく、クラウドコンピューティングと組み合わせてグリッドが出来るというのがミソ。オンデマンドでグリッドが使えるというのは今までにも無かったわけではないけれど、Amazon EC2のような形で簡単に利用できるというのはやはりすごいことだなぁ。

もう一つすごいと思ったのは、

AMQPは、もともとJPモルガン・チェースが自社開発を進めていた金融サービス向けメッセージ処理ソフトウェアのプロトコルと実装を2年前にオープンソースプロジェクトとして公開したものがベース

という部分。

日本の非IT企業の多くはオープンソースのフリーライダーでしか無いパターンが多く、ベンダーに対する要求もプロプライエタリと同じことを繰り返しているだけ。一緒に作りましょうという話は聞いたことが無い。けれど、欧米ではこの例のように自分たちで作ったものを公開することで、同じ業種の企業が一緒に開発に乗り出せる、しかもGPL等のライセンスなのでコードの取り扱いに関して面倒な契約を結ぶ必要も無い、というのが自然と広まっていること。こうすることでITベンダーへの依存(ロックイン)を避けて、自分たちの欲しいものを手に入れられるというメリットに気がついてる。日本はもうホントにダメだなぁ…。