あまり書いてこなかったけれど、某弊社での仕事のこと

IT

GBBって何?

11年勤めたRed Hatから2016年に転職して以来、ずっと同じチーム・Global Black Beltで働いていて、このチーム名でググるとちらほらと検索結果が得られるものの、たぶんあまり有名というか知られている組織ではない。

Global Black Belt、略してGBBという「チーム」、日本風に言うとたぶん「部署」なのだけれど、Americas、EMEA、APACと地域毎に分かれている。さらにGBBはテクノロジーカット、つまり特定の技術分野を担当するサブチーム、Data&AIとかInfraとかCloud Scale Analytics、に分かれている。

転職当初はまだGBBになる前のIncuvationチームの名残があちこちにあって、よく「前はIncuvationって呼ばれてました」とか自己紹介してた。その後、GBBのOSS担当ポジションがCloseしたのでインフラ担当になり、さらにそのポジションがCloseしたのでOSS Dataに流れ着いた。OSS DataはData&AIの下の区分で、具体的にはAzure Cosmos DB、Azure Database for PostgreSQL / MySQLを担当している。

現在のポジション

つまり、現在の自分の場合は、Microsoft Corporation→APAC GBB→Data & AI→OSS Data→Japan担当(正確には北アジア担当)という「感じ」になる。実際のレポートラインを書けないので、ぼかして書いてるけれど、イメージとしてはこう。

この6年半ほどでマネージャもポジションもタイトルも何度も変わっているのだけれど、現在のGBBにはエンジニア(TSP・Technology Solution Professional)、セールス(SSP・Solution Sales Professionalだったかな?)という区分はなく、基本的に全員がSPと呼ばれている。これは「テクノロジーは分かってて当たり前でしょ、GBBなんだから」という意味合いがあるのだけれど、自分みたいにSeniorが付くと略称がSSPになってしまい、かつてのセールスと同じになるというややこしい面があったりなかったり。

GBBを紹介した方が良さそう

で、なんでこんなブログを書こうと思ったかというと、チームのディスカッションでMicrosoftの求人情報はあるしそこにはGBBの求人も含まれているけれど、当のGBBで働いているひとの声は少なく、そしてあまりにも知られてないんじゃないか、という気付きがあったから。だよなぁ、GBBの日本人は全部合わせても10人いないんじゃないか?という状況だし、たぶん誰も対外的にGBBというチームについて話す機会は無かろう。さらに言うと、日本法人の中ですらGBBというチーム名を聞いたことが無い人も結構いるのでは?という疑惑があったりする…。

GBBの良いところ

ではGBBの良いところはと言うと、待遇の良いMicrosoftの中にあって、GBB外から移ってきた人が「GBBの方がかなり良い」と言っちゃうぐらいなので、たぶん良いはず。自分はGBB以外のMicrosoftで働いたことがないので断言出来ないんだけれども。日本マイクロソフトからの転職だと、一度退職した後、Microsoft Corporationに転職する形になる(反対も同じ)けれど、最近Joinした同僚はそもそもCorpの組織に所属していながら日本担当だったから、たぶん部署異動で済んでる(はず)。

給与はSalary + Commission + RSUという、外資ではよくあるタイプ。具体的な金額は書かないけれど、相当に貰えます。大卒で700ぐらい出す会社なので、あとは想像してください。

Job Descriptionが明確なので、やること、やらないことがはっきりしてる。例えば、Azure Database for PostgreSQLは職掌内だが、IaaSのLinuxにPostgreSQLをインストールして使いたい、みたいな話は職掌外。そういうのはat your own riskでやってください。

OSS Dataチームは、シンガポール、インド、中国、日本、インド、オーストラリアに散らばっているので、フルリモートワーク。時差もあるので、かなり裁量労働的(にしないとキツい)。ワークライフバランスは最高。オーストラリアの同僚が、子どもに夕食作るから、といってMTGを抜けたりするのが普通。

地域は上記の通りだけど国籍で見ると、マネージャはスペイン、メンバーは日本、中国、シンガポール、オーストラリア、スウェーデン、インドという構成のチーム。従って英語は必須だけれど、英語よりもテクノロジーの方が比重が大きく、英語が分かってもテクノロジーが分からないと仕事にならない。むしろ、テクノロジーがバリバリに分かれば英語力は少々不足しても何とかなる、といった感じ。

一方で、テクノロジーの比重が高いため経験年数が長いベテランが多くなりがち。それぞれのテクノロジー領域の実案件を少なくとも5年以上は経験してないと難しいだろうと思われ。うちのチームの平均年齢を計算したことは無いけれど、40代後半じゃなかろうか…。

で、採用は?

これが一番の問題で、劇的に少ないですw そもそも少数精鋭部隊なので仕方ない面はあるのだけれど。

採用サイトで検索してもらうと分かる通りGBBは本当に少なくて、執筆時点で日本のポジションはSecurityの1件のみ。

社内・社外のいずれかを優遇して採用するということはないので、もし興味がある場合は[Apply Now]から。本当に良いチームなので、自分の技術分野に合うポジションがオープンしたら、是非応募を。

追記:OSS DataはOSに縛られないので、macOSで仕事してるしMacも社給です。