Thu. 2001.10.11

会社の前に近所の寿司屋さんが弁当を売りに来るようになってから随分たち、最近はカレー屋さんというライバルも増えました。会社のビルには元々入っている食堂があって、おそらくそこの売上は大幅に減少しているだろうと思われますが、今日の食堂の弁当のメニューはカツ丼。値段は600円ですが、外の寿司屋さんはカツ丼が500円です。味はともかく、普通なら500円のカツ丼を食べますよね?

市場原理というのは厳しいもので、他社と同じ製品内容ならより安く、自社製品が高いのであれば高いなりのアドバンテージを持っていないと消費者は見向きもしてくれません。そのためマーケティングというのは非常に大事でして、他社製品を購入して自社製品と比較検討するという姿勢が、勝ち組に残りたい会社には常に要求されます。ソフトウェアでもこういった事情は全く同じであると私は考えてますし、シェアウェアの世界にも、他のソフトと比較して自分のソフトのここが優れていると主張するページを多々見かけます。この競争原理のおかげで社会全体が進歩していくというのが、資本主義の基本原則です。

さて、600円のカツ丼はどうすれば500円のカツ丼に勝てるかというと答えは非常に単純で、

  • 500円未満に価格を下げる
  • 生卵を付ける

といったところでしょう。しかしこれは600円のカツ丼を売る会社が、自分の商圏内に500円のカツ丼が売られている事実をきちんとリサーチして初めて可能なことです。井の中の蛙で商売していてもダメってことです。あなたの会社は井の中の蛙になっていませんか?

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