もう無理だなぁ
家を建ててからずっと使ってきた仕事用の机が、32インチモニタの採用で手狭になってきた。今の机は1,300 x 650mmと、まあ実際32インチモニタを載せるには小さい。ホムセンで買ってきた安い棚を追加したりしてだましだまし使ってきたけれど、ちょっと騙しきれなくなってきた。
もう一つ自作したい理由は、市販の机+棚だと32インチモニタが収まらない。27インチぐらいなら収まるんだが…。
ということで自作することにした。1,800 x 800mmなら問題なく置ける部屋なので、これを目安に考える。
偵察
さて自作するとなるとウェブで情報を集めるのはもちろん、まずはホムセンで偵察だ。例によって例のごとく、スーパービバホーム新習志野店で色々見て回る。
よくあるのは杉ムクで作るパターンなので、まずはそこから。1,820 x 910 x 24mmが5,980円。
メルクシパイン集成材の1,830 x 910は、厚さ15mmだと5,980円、18mmだと6,980円。
スーパービバホームで売っている棚柱は、棚を作るのに超絶便利で、拙宅の玄関にあるメダカ水槽の棚はこれを使ってスライドレールを追加して作った。15mmの板厚用もあるが、ここでちょっと迷う。15mmは薄いかな。
18mmの板厚用だとこうなる。
この棚柱は、50, 150, 250mm…に下穴が開いてるので、デスクの高さにするなら650mmか750mm、天板の厚さが18mmだと、前者は659mm、後者は759mmが天板の表面の高さになる。現在の机が750mmなので、759mmでイケそう。写っているのは店員さんの手w
トラップというほどでも無いけれど、400 x 1,820 x 18mmは6,480円。でも、910 x 1,830 x 18mmは上述の通り6,980円なので、カット代を払えばほぼ半額である。
オイルフィニッシュにするかウレタンにするか…。
鬼目ナットを入れてM4で固定するのか、木ネジで固定するのか…。
まあ大体欲しい情報は集まった。
設計図を書いてみる
設計図を書いてみたところで、偵察に失敗したことに気付く。棚柱の溝の深さが分からない…。メダカ水槽のと同じなのかが確信が持てないので、厳密なサイズは設計図の清書時に確定することにする。
鬼目ナットで固定すれば、後で分解するのが楽になるけれど、さて分解するのって捨てる時ぐらいしか無いのでは?と思ったり。
この段階では、奥の棚柱4本は高さ1,800mm、手前の2本、つまり机の脚は1,200mmのを買ってきて切ろうかと思ったけれど、木ネジ2本でしか固定されない手前の脚が弱すぎるので、脚は市販のものから探すことに。
調達
スーパービバホームにもう一度行く。9時半頃行ったところ、工作室も6:30から営業してることを知る。もっと早く来れば良かった…。
1,830 x 910 x 18mmのメルクシパイン集成材を3枚買って、
- 1,820 x 800 x 18mm x 1(天板)
- 1,820 x 400 x 18mm x 2(棚板)
- 1,820 x 400 x 18mm x 2(自宅でさらにカットして、棚板と仕切り板にする)
にカットしてもらった。
オデッセイハイブリッドはこういう時に便利。
その他、小物。
購入したものは
- メルクシパイン集成材 6,980円 x 3
- パイン棚柱 1,780円 x 4
- ローラーハンドル 398円
- ローラーパック 428円
- 刷毛 628円(同じものが家にあるけど、他の塗料で汚れてるので買った)
- タッピングトラス 4 x 40mm x 35入り x 2(70本)488円 x 2
- タッピングトラス 4 x 16mm x 55入り 488円
で、トータル34,075円(税込)。これとは別にカット代が50円 x 8で440円(税込)。ここまでで34,515円。
スチール脚
上述の通り、棚柱の750mmの位置で天板を固定すると天板の裏面の高さは741mmになる。これは標準的なテーブルや机の脚の長さではないので探すのに手間取った。スーパービバホームに置いてあるのも695mmしか無かったり。なのでAmazonやらウェブで検索。あるもんだなぁ。
ケーブルトレー
Amazonで探したケーブルトレーを採用。ちょっと大きめなのは電源タップを置けるように。2個セットで2,880円。(執筆時点で欠品中)
塗装
オイルフィニッシュも魅力的なんだけど、2週間ぐらい匂いがするというレビューを見つけて断念。水性ウレタンニスは、スーパービバホームよりAmazonの方が安い。棚はつや消しクリヤー、天板はつや有りクリヤーでメルクシパイン集成材のナチュラルカラーをそのまま活かすことにした。
ここまでで、トータル54,637円。あと、サンドペーパーとか消耗品がいくつかあるけれど、ザックリ5.5万円ということで。
設計の清書
それっぽく書いてるけれど、正式なものではないので細かいところはお目こぼしを。
つまり、自立する机の奥半分に自立する棚が組み合わさる、という形。でも棚の幅に対して奥行きがなく地震が怖いので机に固定しちゃおう、という設計。
パーツ図は以下。
ちょっと加工が面倒なのは、中段の棚板と仕切り板2枚には板厚と同じ18mmのスリットが必要という点。こうしないと板同士がクロスしない。下穴は4.0mmのトラスネジなので7割で2.8mm。テーパー下穴錐なら3.0mmかな。
設計図と部品表を置いておく。
下地処理
ランダムアクションサンダーで120、240、400番まで。かけ終わったら、タワシとウェスで削り粉を完全に除去しておく。
塗装
天板以外はつや消しクリヤーで塗装、800番で水研ぎを2回繰り返す。
天板は以下の工程。
- つや消しクリヤーで塗装、800番で水研ぎ
- つや有りクリヤーで塗装、800番で水研ぎ
- つや有りクリヤーで塗装、800、1500、2000、2500番で水研ぎ
クリヤーで塗装したところでこんな感じ。刷毛目と気泡がかなり目立つ。
水研ぎする。800番で研ぎ終わったところ。
1500番。
1500番で研ぎ終わったところ。
2000番。
2500番。
2500番で研ぎ終わって表面をキレイにしたところ。
ツルツルな鏡面仕上げが得られる。
カット
パーツ図に従ってカット。木工なんで、ちょっと余裕を持ってカットしておいて現物合わせしながらサンダーで微調整すればツラもキレイに仕上がる。
使っているノコの柄はゼットソーのなんだけど付いてくる9寸目ではなく、
刃は7寸目。
力を入れずに正確に回数を繰り返すことで精度が出せる。
スリット部分はこうして、
ドリルで穴あけて切り落として、
この状態だと組めなかったので、ヤスリで修正。
仮組み。ちょっと押し込まないと入らない程度に調整。
組み立て
おりゃー。設計図と異なり上の段の中央は仕切りを入れないことにした。
モニタもスピーカーも問題無いね。
ケーブルトレーを付けて、と。
完成
出来た!
追加
机の向きを変えたので、Teams / Zoom利用時にカメラで室内が写っちゃうから、あとでロールスクリーンを追加予定。